新生讃美歌123 果てなき大空 解説

久しぶりの更新です。

そして久しぶりに2017/8/27川越キリスト教会を訪問してきました。

加藤先生ご夫妻にもお会いでき嬉しかったです。

9月の川越キリスト教会の賛美曲 新生讃美歌123 果てなき大空 の解説を掲載します。

2017年9月の賛美 新生讃美歌123「果てなき大空」

 

(初行)The spacious firmament on high

(曲名)CREATION

 

  • 作詞 Joseph Addison (1672-1719)

アディソン・ジョセフは1672年イギリス、ウィルトシャー州生まれ。父は牧師で、黙想の詩など、いくつかの本の著作も手掛けていました。アディソンはオックスフォードのマグダレン大学で学びました。最初は、教会について学んでいましたが、やがて法律と政治の研究に専念するようになりました。そしてすぐに強力な影響力を与え、国務次官、アイルランド国家副大臣、アイルランド主席秘書官などさまざまな重要な地位につきました。1716年にワーウィックの伯爵夫人と結婚し、1719年、ケンジントンにて47歳で亡くなりました。アディソンは、彼が貢献した無料の週刊紙

The Spectator(この賛美歌の詩が掲載された)、The Tatler,、The Guardian,においてよく知られているそうです。

 

  • 作曲者 Franz Josef Haydn (1732-1809)

ハイドンは1732年オーストリアのウィーン生まれ。古典派を代表する作曲家。音楽好きの両親のもと、貧しい家で育ちました。幼少のハイドンの音楽の才能に気づいた両親は、6歳の時から音楽教育を受けさせ、8歳で聖ステファン大聖堂の少年聖歌隊員となりました。その後様々な経験をし、数多くの交響曲弦楽四重奏曲を作曲し、交響曲の父、弦楽四重奏曲の父と呼ばれています。幅広くさまざまなジャンルの作曲を手がけました。その才能と信仰が組み合わされ66歳で完成させたオラトリオ「天地創造」において頂点に達しました。このオラトリオが作曲されたのは、「創造主への礼拝と賛美の気持ちを奮いたたせ、聴くものを創造主の優しさと全能の力にこれ以上なく敏感にさせるため」であったというのは彼自身が語った言葉です。ハイドン自身は信心深いカトリック教徒でありましたが、その人生や音楽は教派に限定されないものだったそうです。1809年5月、ナポレオンがウィーンを占領した直後、77歳で亡くなりました。

 

 

この「CREATION」という曲は1798年に作曲され、よく知られているオラトリオ「天地創造」の中の第1部13番の合唱「Die Himmel erzählen die Ehre Gottes (The Heavens Are Telling)」を会衆賛美用に編曲されたものです。この偉大な詩は、詩篇19編1~6節をもとに1712年にアディソンによって書かれました。もともとこの詩はアディソンが編集していた週刊紙の「The Spectator」に掲載され「人の心の中で信仰を強化し確認するための適切な手段に関するエッセイ」と題された記事に追加されたものです。そのエッセイは次のように書かれています。

『信仰と献身は、神の力と知恵があらわれているすべての創造された世界を見るときに人間の心の中で自然に成長する。最高の存在である神は、天と地の創造において、自分の存在をあらわす最良の議論をしました。』

そしてこの賛美の詞となった詩が書かれています。

 

偉大な書き手であるアディソンによって書かれた巧みな詩は読むだけでもわくわくし、さらにそれを会衆賛美で歌うときに、神の創造のすばらしさが歌によって爆発したように満ち溢れるでしょう。

 

<参考>「大作曲家の信仰と音楽」 P. カヴァノー著

Today in 1712 – The Spacious Firmament published